多摩川 遍照院

所在地 東京都大田区多摩川1丁目5−14
矢口渡駅から北へ環状八号を渡ったところにあります。環状八号に面しているというよりも、境内を環状八号が通ってしまったというのが実感です。

刻経塔

奉献/建立 享保六年■■十一月[1721年11月]
石工銘 佐兵衛
本堂左手に置かれています。塔の右横に説明札が立っていますが、そこにはこの塔に関する記述はありません。
佐兵衛は川崎稲毛神社・小土呂橋遺構を吉六と一緒に作った石工かもしれません。

庚申供養塔

奉献/建立 文化𫝀𫝕年正月[1808年1月]
石工銘 六乡中町 六之助
説明札によれば、かつて参道沿いに置かれていた石仏・石塔群が現在本堂の左横に並べられています。その左端に置かれているのが、安方村の人が奉納し、竹内六之助が作成した庚申供養塔で、三猿の上に青面金剛立像が彫られています。(銘の「乡」は「郷」の異体字です、安方村は今の矢口渡駅周辺を含む村です)

頌徳碑(原田竹次郎墓)

奉献/建立 (明治三十八年)[(1905年)]
石工銘 十一代目 飯島吉六
墓地の北端に原田家の墓所があり、塀際に碑が置かれていました。
碑文によれば、原田竹次郎氏は日清・日露両戦役に招集され、最期は明治三十七年十月、従軍中に二十七歳の若さで病死されました。
碑に建立年が無いため、翌年の明治三十八年建立としています。