青渭神社

所在地 東京都調布市深大寺元町5丁目17−10
布田から北へ延びる布田南通りが、東西に走る国分寺崖線と交差するところに神社があります。崖線の西側には深大寺もあり、昔から崖線からの湧き水が豊富な場所で、その水を神として祀った神社とされています。

狛犬

奉献/建立 明治十三年十月[1880年10月]
石工銘 溝之口 內藤留𫝀郎
狛犬タイプ 尾流れ(左:子,右:子)
境内石段を上がってすぐのところ左右に置かれており、手水鉢の翌月の奉納となっています。
その前月に奉納されている小金井神社の狛犬と子狛も含めて非常に類似したお姿です。また、尾の直下の台座に「伊皿子」の銘があることも同じです。慶雲初代の留五郎は、この時期に伊皿子(江戸)の石工から狛犬の造形を会得したと推測しています。

石水盤

奉献/建立 明治十三年九月[1880年9月]
石工銘 溝之口 內藤留𫝀郎
境内左側、手水舎の中に置かれています。唐子(がまん様)が下で石水盤を担いでおられます。狛犬とほぼ同時期の建立で同じ慶雲の作となります。

石階標

奉献/建立 不明
石工銘 溝ノ口 (内)藤
入口から境内へ上がる短い石段の上側標石に石工銘を確認できました。「内」の字は剥落していますが、「溝ノ口」と「藤」から恐らく内藤慶雲の作と見ています。残念ながら、奉納年銘は見つかりませんでした。

石鳥居

奉献/建立 明治四十年九月[1907年9月]
石工銘 溝ノ口 内藤慶雲
三鷹通りに面した東側正面に建っている鳥居です。水の神様ということで、扁額に龍の姿が上下に描かれています。