塩浜神明神社

所在地 神奈川県川崎市川崎区塩浜2丁目7−10
川崎駅から東へ続く川崎駅東扇島線を進み、産業道路と交わる塩浜交差点を越えて四谷下町交差点から南に入ると神社に突き当たります。
かつての海沿いと思われ、多摩川河口の製塩業に由来する神社のようです。
境内左手の境内社(稲荷神社)の横にある祠の中の石像は、出来野厳島神社と同じように塩で溶けた庚申塔のようです[3]

狛犬

奉献/建立 弘化四年丁未九月[1847年9月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ
境内右手にある境内社(塩釜神社)の前に置かれています。この近辺で製塩された塩を扱っていた新橋の鹽(塩)問屋の名前[2]が台座に並んでいます。目が黒く彩色されているのが印象的です。
同時期に奉納されている石水盤、鳥居(残材)が吉六作であることから、この狛犬も吉六作かも知れません。

稲荷社鳥居

奉献/建立 文化七庚午年十一月[1810年11月]
石工銘 鶴見村 飯嶌吉六
境内左手にある境内社(稲荷神社)の鳥居です。かなり黒ずんでおり、年季を感じさせます。

石水盤

奉献/建立 弘(化四年)九(月)[(1847年9月)]
石工銘 鶴見 (飯島吉六)
石水盤が木の足元に埋め込まれているため、背面の銘は「鶴見」、「弘」「九」しか確認できません。「鶴見村石工・飯島吉六(謝辞[1])」と「川崎市石造物調査報告書(謝辞[11])」によれば、「弘化四年九月」「鶴見村 石工 飯嶋吉六」とのことです。

鳥居残材

奉献/建立 (弘化四年)[(1847年)]
石工銘 靏見村 (飯島吉六)
「靏見村」(鶴の字が旧字)までしか確認できませんでしたが、「鶴見村石工・飯島吉六(謝辞[1])」によれば、石水盤と同じく弘化四年の飯島吉六作とのことです。