佐江戸杉山神社

所在地 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町2020
緑産業道路の地蔵尊前交差点を400mほど北に上がると、 左手に杉山神社の鳥居へ続く道が出てきます。 鳥居から急な坂斜面沿いの参道階段を上がると境内に出ます。 境内に石碑/石造物が多いのが印象的です。

狛犬

奉献/建立 大正十五年十二月[1926年12月]
石工銘 (亀石作太郎)
狛犬タイプ 尾流れ(左:子,右:子)
御影石(花崗岩)で作られているようです[1]。 石質を考慮し浅めの彫りで曲面を生かした造形になっており、 少しでも狛犬らしさを表現したいという、石工の意志を感じます。
石工銘は確認できませんでしたが、 後述の震災復興の碑文から推測しています。 亀石作太郎は、茨城で石材店を開業しており、 「稲田みかげ石」を得意としていたそうです[5]

石水盤

奉献/建立 明治十一寅年九月[1878年9月]
石工銘 不明
神社入口の鳥居脇に置いてある石水盤です。

石鳥居

奉献/建立 大正四年九月[1915年9月]
石工銘 不明
神社入口にある鳥居です。 これは関東大震災でも無事だったのでしょうか。

日露戦役従軍紀念碑

奉献/建立 不明
石工銘 飯島吉六
拝殿右側にある石碑です。 なぜか建立日が書かれていません。 美しい文字彫から見て、名人といわれた吉六九代目ではないでしょうか

忠魂碑

奉献/建立 昭和三十五年三月[1960年3月]
石工銘 石匠 鳥山 足立光一
拝殿左側に置かれた石碑です。 戦後になってから作られた碑のようです。

階段石標

奉献/建立 大正十五年九月[1926年9月]
石工銘 (和田文蔵)
狛犬と同時期です。 石工については、狛犬と同様震災復興碑からの推測です。

石水盤

奉献/建立 明治十五年五月[1882年5月]
石工銘 不明
拝殿左奥の石碑群横におかれています。 正面には御嶽山登山と書かれています。

御嶽三柱大神碑

奉献/建立 明治九年十有二月[1876年12月]
石工銘 牧野伊勢松/田中■吉
拝殿左側石碑群の右側の石碑です。

参明藤開山碑

奉献/建立 不明
石工銘 寉見村 飯島吉六
建立年がわからないのが残念。

震災復興之碑

奉献/建立 大正十五年十二月[1926年12月]
石工銘 磯清作
神社入口にある碑です。 大正十二年九月一日の関東大震災からの復興事業を記しています。 この碑の銘に「獅子(請負人) 亀石作太郎」とあるのが、狛犬の作者と考えています。