勝田杉山神社

所在地 神奈川県横浜市都筑区勝田町1231
小杉御殿から南西方向へ伸びる中原街道は、早淵川を越えて右岸(南)側の丘陵を登っていきますが、その坂道沿いに神社があります。
拝殿の背後南側は関家住宅ともつながった森となっていて、緑がよく保全されています。
「横浜市文化財調査報告書17」によれば、ここに 六郷 竹内六之助弘化三年作の鳥居があったようですが、現在は再建されていて、残材も確認できませんでした。おそらく、鳥居扁額のみ先代のものが残されていると思われます。
訪問日 2023年3月,2024年2月,2025年9月

狛犬

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奉献/建立 明治廿四年九月[1891年9月]
石工銘 溝之口 内藤慶雲
狛犬タイプ 尾流れ(左:子&珠,右:子)
阿側の顎が欠けています。猫のような子狛と、吽側で子狛が珠を持っているのが印象的です。時期的には初代慶雲ですが、やや表現が弱い気もします。内藤慶雲物語[1]にあるように、初代の息子達が彫ったのかもしれません。

拝殿前階段石階標

奉献/建立 昭和二年二月[1927年2月]
石工銘 二子 小俣
拝殿のある境内の入口にある石階段に付けられた石階標です。昭和になってから作られたようです。

鳥居残材

奉献/建立 明治三十二年九月[1899年9月]
石工銘 不明
入口入って左側の大きな木の下に残欠群が置かれています。弘化三年の鳥居の残材かと思ったのですが、表に出ている銘は「(明)治三十二年」となっているので別の鳥居のようです。

鳥居前階段石階標

奉献/建立 明治二十七年九月[1894年9月]
石工銘 不明
神社入口鳥居の前の石階段につけられた石階標です。恐らく狛犬と同時期に作られた階段(であれば慶雲作)です。