上の宮(北寺尾)八幡神社

所在地 神奈川県横浜市鶴見区上の宮1丁目32−2
鶴見川右岸(南側)の下末吉台地の中を太尾の付け根付近から、ほぼ南へ子安まで入江川が流れています。その源流付近の谷戸斜面に神社があります。
かつて北寺尾村だったこの地の鎮守だったことから、GoogleMap では「北寺尾八幡神社」の名で登録されています。
訪問日 2022年10月,2023年4月,2025年2月

狛犬

3D表示(マウスで動かせます)
奉献/建立 文政八乙酉年正月[1825年1月]
石工銘 靏見村 飯嶋吉六
狛犬タイプ 尾流れ
『吉六の狛犬』を確立した六代目吉六の最初の作と言われています。尾や鬣に江戸狛犬の影響である様式美が感じられます。一方猫背の姿勢や牙を剥く姿には、原始狛犬が持つ野獣性・獰猛性が伺えます。
七年後の末吉神社の狛犬はより江戸狛犬らしくなっていますが、この猫背の姿勢は引き継がれています。
「円丈の関東江戸狛犬十対[3]」にも選ばれた銘品と言えます。

階段石標

奉献/建立 大正八年三月[1919年3月]
石工銘 末吉 清水彌(太郎)
石工銘の下半分が埋もれていますが、恐らく「彌太郎」と思われます。

幟立て

奉献/建立 明治三十一年十月[1898年10月]
石工銘 下總國古河町 木村伊之助
「總」は「総」の異体字で、下総国は今の千葉県北部と茨城県南西部にほぼ当たります。
石工の木村伊之助は、今の古河市を拠点としていた石工のようです[4]