狛犬と石工の世界
鶴見川と多摩川の流域を訪ねて
江戸尾流れ、吉六、慶雲・・
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末吉神社
所在地
神奈川県横浜市鶴見区上末吉4丁目14−14
昭和三十二年に現在の場所に移転しているので、狛犬もその際にこちらに来たようです。 鶴見川右岸の環状2号から少し入ったところの高台のふもとにあります。
狛犬
奉献/建立
天保三壬辰年十二月[1832年12月]
石工銘
■■■六
狛犬タイプ
尾流れ
両方阿に見えますが、猫背が特徴的で野性を感じさせる銘品です。 台座に昭和三十三年再修とありますが、狛犬本体は天保の作のようです。 石工銘は「六」の字しか確認できませんが、 狛犬小屋
[1]
のご指摘通り、 吉六の作だと思います。 目と口に彩色されていることもあり、非常に迫力のあるお姿です。
石水盤
奉献/建立
天保十己亥年九月[1839年9月]
石工銘
靏見橋 飯嶋吉六
奉納は狛犬の7年後。 この頃から吉六の銘に「靏見橋」が付くようになっています。 鶴見の石碑
[2]
によれば、 もう一つ境内社(稲荷社)に文化十四年の石水盤があるはずなのですが、 見当たりません(境内社そのものが無い)。
石鳥居
奉献/建立
享和二壬戌年四月[1802年4月]
石工銘
鶴見村 飯嶋吉六
年代的に狛犬/石水盤を作った吉六の先代だと思われます。
参考にさせていただいたリンク
狛犬小屋:絶品のオリジナルポーズ(2) ~末吉神社
鶴見の石碑
事事関心!-狛犬探訪:末吉神社
やまとサンクチュアリ:末吉神社の狛犬