阿久和熊野神社

所在地 神奈川県横浜市瀬谷区阿久和東4丁目7−1
多摩丘陵の中を横断してきた東海道新幹線が相模原扇状地へ出たところが阿久和と呼ばれています。丘陵際を流れる阿久和川が削り残した丘の斜面に沿って神社境内があります。
2024年3月に改修・洗浄[2]されたばかりで、拝殿の彫刻が創建当初に姿によみがえっています。

狛犬

奉献/建立 昭和二十四年十一月[1949年11月]
石工銘 保土ヶ谷元町 石太
狛犬タイプ 岡崎(左:珠,右:子)
拝殿改修に合わせ、狛犬も新調されたようで、先代狛犬は末社側参道入口に置かれています。
タイプとしては岡崎なのですが、大戦後の作のせいか、穏やかな愛嬌のある顔をしています。
(新調された狛犬も同じ顔をしています・・意図的?)

石水盤

奉献/建立 (昭和二十四年)[1949年]
石工銘 (保土ヶ谷 石太)
境内に入って右手に手水舎があり、中に石水盤が置かれています。「横浜市文化財調査報告書(謝辞[29])」によれば、背面に狛犬と同じ建立年と石工の銘が背面にあるはずなのですが、剥落がひどく確認できませんでした。

一之鳥居

奉献/建立 文政元歳寅九月[1818年9月]
石工銘 神奈川浅間下 安五(良)
神奈川浅間下 安五郎の作品は、現時点で 戸塚区清源院の徳本名号塔とこの二点が確認されています。
「東海道神奈川宿の石工たち(謝辞[3])」によれば、現在の横浜駅の西、浅間下交差点付近に居宅があったそうです。