若雷神社

所在地 神奈川県横浜市港北区新吉田町3490
高田と新横浜を結ぶ宮内新横浜道の新吉田南交差点から 少し北へ入ったところに一之鳥居があり、 そこから急な階段を上ったところに境内があります。 現在境内の入口は西側にありますが、 当初は階段参道から続く南側が入口だったと思われます。
吉六の文化十一年の鳥居があったはずですが、 確認できませんでした(一之鳥居と二之鳥居は下記参照、 三之鳥居は昭和六十三年建立)。

狛犬

奉献/建立 昭和四十五年九月[1970年9月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 岡崎(左:子)
ギョロ目の狛犬がおられますが、 狛犬小屋[1]他の考察通り、 明治5年の吉六の台座の上に昭和45年の岡崎狛犬が載せてあると思われます。
本体が載っている台にある「山本徳治郎」は山本海苔店の当主が 代々襲名している名前です[3]

狛犬台座

奉献/建立 明治五壬申年正月[1872年1月]
石工銘 鶴見橋 飯嶋吉六
狛犬ではなく、台座を吉六作として登録します。 「横浜市文化財調査報告書」でも残材(狛犬基礎)として記載されていました。

若雷社石燈記碑

奉献/建立 明治十六年四月[1883年4月]
石工銘 鶴見 飯島吉六
境内社の左横に石碑が置かれています。 美しい文字彫です。 名人と謳われた九代目でしょうか。

石水盤

奉献/建立 明治十六年四月[1883年4月]
石工銘 不明
参道右側にある手水舎です。 奉納者に山本海苔店の名が記されています。

階段石標

奉献/建立 明治十五年十二月[1882年12月]
石工銘 鶴見村 飯島吉六
階段参道の途中の石垣に横に長い石が埋め込まれていました。

石燈籠

奉献/建立 明治十六年二月[1883年2月]
石工銘 鶴見 飯島吉六
階段参道の途中にある石灯籠です。 右側台座には「天下泰平/五穀成就/国土安穏/萬民快楽」と彫られています。 頭(屋根)の大きさとキャスターのような足(猫足)が目を引きます。

二之鳥居

奉献/建立 天保八丁酉九月[1837年9月]
石工銘 靏見橋 飯嶌吉(六)
一之鳥居から少し参道を進むと階段の手前に 二之鳥居があります。

一之鳥居

奉献/建立 明治廿七秊甲午秋九月[1894年9月]
石工銘 飯(島)吉六
神社入口にあります。 「島」は摩耗して判別がつきません、 また「鶴見」の文字は存在すら確認できませんでした。
また、「山本徳次郎」の名が台座にあります(「治郎」ではない?)。

注連柱

奉献/建立 明治四十一戊申年九月[1908年9月]
石工銘 不明
一之鳥居手前にある注連柱です。 現在は幟立の支柱として使われているようです。