大豆戸不動尊

所在地 神奈川県横浜市港北区大豆戸町
環状2号から港北区役所前を南へ曲がると、入口があります。拝殿は火災により焼失[1]し、花壇になっていたはずの本堂跡も倒木等に覆われてしまい、今は雑草だらけの広場に祠と数点の遺物が残っているだけです。また、階段参道横に修行場の跡があり、龍口が残っています。

石水盤

奉献/建立 天保七丙申年正月[1836年1月]
石工銘 神奈川飯田(町) 岸文右ェ門
広場の隅に雑草に埋もれていました。正面に「奉納」と桐花紋が彫られています。

石燈籠

奉献/建立 安永三龍次甲午[1774年]
石工銘 不明
石水盤同様、草むらに埋もれています。「龍次」は「歳時」、「孟」は季節のはじめの月を意味するのですが、「孟正」の意味は分かりませんでした。
また年銘左側の「大寶山」は本乗寺の山号です。

鳥居残材

奉献/建立 (文化九壬申三月)[(1812年3月)]
石工銘 (靏見村 飯島吉六)
吉川氏資料[2]によれば、ここに吉六の文化九年の鳥居残材があるはずなのですが、修行場跡の左脇に鳥居らしきものが埋められていました。残念ながら柵があり、中に入ることができないため詳細不明です。