本法寺

所在地 神奈川県横浜市港北区小机町1379
小机駅から横浜上麻生道を西へ進み、小机土井谷戸交差点から南へ少し入ったところにあります。題目塔や石碑が多く残されており、歴史を感じさせるお寺です。

石水盤

奉献/建立 明治三十五壬寅年一月[1902年1月]
石工銘 溝ノ口 内藤慶雲 / 神地 松原祐太朗
横浜市指定有形文化財にも指定されている慶雲の銘品です。説明札にもある通り、手水鉢本体と、それにからまる二匹の龍が一つの石から掘り出されています。訪問時は水が張られていなかったため、水面下になるところまで龍の体が細かく彫られていることがよく見えました。石工が連名になっていることについては、狛犬小屋の解説[1]が参考になりました。奉納者の鈴木弁蔵も有名な人だったようです[2]

階段石標

奉献/建立 (明治廿年十月)[(1887年10月)]
石工銘 鶴見村 飯島吉(六)
ほとんど銘は読みとれませんが、左側の親柱に奉納年銘が、右側の親柱に石工銘が入っています。

題目塔

奉献/建立 明治十四年四月[1881年4月]
石工銘 寉見 九代目飯島吉六
本堂左手回廊の下から墓地に入る階段の途中に置かれています。基壇の上に反花(かえりばな)、敷茄子(しきなす)、その上に蓮弁を載せるという本格的な蓮華座を構成しています。塔身正面に「南無妙法蓮華経」、右面に「南無日蓮大菩薩」、左面には「六百遠忌報恩塔」が吉六九代目らしい達筆で彫られていますす。