宝樹院

所在地 神奈川県横浜市金沢区大道2丁目7−1
西から東へ丘陵内を流れる侍従川が開いた谷戸の、右岸丘陵上に寺院があります。
東側から急な階段参道を登ると境内・本堂があり、その奥西側丘陵台地に小泉家を含む墓地が広がっています。

光明真言塔

奉献/建立 天保五甲午年二月[1834年2月]
石工銘 西浦賀 真吉
本堂の左手、境内の南角に置かれています。
正面中心に「南無大師遍照金剛」、その右に「光明真言百萬邊/一千年忌報恩遮億」とあり、弘法大師の一千年忌供養のために建てられたようです。
細かい字が彫られており、本サイトでは珍しい浦賀石工の名作です。

宝篋印塔

奉献/建立 安政三年𫝕十一月[1856年11月]
石工銘 甼屋 徳治良
本堂左横、墓地へ上る階段右横に置かれています。背面に「常福寺/文化三年丙寅歳」の銘もあることから、阿弥陀三尊像と同様に火災により宝樹院に移されて、安政三年に再建されたようです。
「甼」は「町」の異体字で、現在の金沢区町屋町にいた石工のようです。

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