帷子町 杉山社

所在地 神奈川県横浜市保土ケ谷区西久保町118
東海道線・国道1号沿いの斜面の高台に神社があります。道路拡張のため現在地(西久保町)に遷座した[3]とのことで、以前は線路・道路反対側の帷子町の鎮守社だったようです。

狛犬

奉献/建立 弘化三丙午歳[1846年]
石工銘 下岩間町 鈴木八五郎
狛犬タイプ 尾流れ(左:子,右:子)
拝殿前に置かれている狛犬です。右側子狛の精一杯見上げる様子や、左側子狛の不思議な笑顔?など、他ではあまり見られないお姿です。

狛犬

奉献/建立 不明
石工銘 不明
狛犬タイプ はじめ
拝殿左側の石造群の中に四つん這いの狛犬像が別々に置かれています(向きも違う)。背中に薄く尾が彫られ、髭らしきものも確認できますが、角・宝珠は無いようです。

石燈籠

奉献/建立 文化五戊辰年十一月[1808年11月]
石工銘 八五郎
階段上にある方の石燈籠です。よく似ていますが、こちらは台座が全て六角形で、ややスリムな感じを受けます。(その意味で、下の石燈籠の方が「重そう」です)

石燈籠

奉献/建立 (嘉永五年九月)[(1852年9月)]
石工銘 八五良
階段下にある方の石燈籠です。両燈籠の背面竿部分に「伊勢大神宮」と書かれており、これが伝承に残る「怪力石燈籠」[3]のようです。
石工銘と建立年銘があるはずの右側背面台座は植込みと石垣のために、石工銘しか確認できませんでした。建立年は「保土ヶ谷宿 石工・八五郎(謝辞[4])」から引用しています。
保土ヶ谷で石工が燈籠を作ったが、何らかの事情で伊勢には運べなかったということでしょうか。

神社碑

奉献/建立 明治四十四年九月[1911年9月]
石工銘 鈴木豊吉
境内西端の国道から車で上がる道の脇に石碑がいくつか並んでいます。その右端が鈴木豊吉(八五郎)の作です。
豊吉は八五郎五代目が使用した名前といわれていますが、この神社碑しか銘は確認できていません。また、町内役員の中に八五郎四代目の「鈴木彌吉」の名があります。