弦巻神社

所在地 東京都世田谷区弦巻3丁目18−22
国道246号線の新町1丁目交差点から、旧大山街道(田園都市線)を進み、東電世田谷前から北へ 700mほど進むと弦巻通りに出て、そこから西へ入ったところに神社があります。
由緒によれば、3つの神社が合祀されておりそのため鳥居も3つ連なっています。

狛犬

奉献/建立 大正十年[1921年]
石工銘 世田谷下町 原峯吉
狛犬タイプ 尾流れ(左:珠,右:子)
眉がつながった団子鼻で、二子 小俣によく見られる造形です。また、鬣のロールには吉沢耕石とよく似たカールが施されています。ただ背や脚などには、あまり彫りがありません。
建立年銘の月の部分が剥落して読みとれません。

鳥居残材

奉献/建立 天保七申年十一月[1836年11月]
石工銘 二子宿 松五良
境内左手にある「弦巻整地碑」の裏に置かれています。他の石造物はほとんど大正五年の合祀前後に奉納されていますが、この鳥居(残材)は天保の銘が付いているので、合祀前の神社から移設されたと思われます。
また4つあることから、鳥居2基分のようです(奉納年も異なっている)。きちんと銘のある面を揃えて置かれており、残材であっても大切に扱われていることが感じられます。

弦巻整地碑

奉献/建立 昭和三十四年五月[1959年5月]
石工銘 世田谷 石峯
境内左手に置かれています。石工は「石峯」ですが、狛犬を作成した「原峯吉」の御子孫・後継者と思われます。石峯は、三軒茶屋の大山道道標の移設[2]にも関わっているようです。