大森諏訪神社

所在地 東京都大田区大森西2丁目23−6
平和島運河から西へ延びる内川の第二京浜(東海道)から西約200mのところから少し北へあがったところに神社があります。
狛犬は時期的には大戦前なので悩んだのですが、顔や鬣の形状がほぼ現代タイプなので対象外としています。
石鳥居の一部が黒ずんでいるのは空襲のためかも知れません。

日露戦役紀念碑

奉献/建立 不明
石工銘 明治四十年前後
境内入ってすぐ右手の築山の上に立っています。碑文は乃木希典の書で、手前には「乃木大将閣下御眞■」と書かれた石も置かれています。
建立年銘が書かれていたと思われる部分は欠損していました。

台石

奉献/建立 明治四拾年五月[1907年5月]
石工銘 出川伊助
日露戦役紀念碑の手前の草むらの中に隠れるように。台石だけが残されています。側面に従軍者の名前が彫られていますが、「弾丸請願及臺石寄附」や「日露戰役戰利品」とあることから、上に載っていたのは石碑ではなく、日露戦役の戦利品の弾丸(砲弾)2発だったようです。
また、「大東亜戰国旗掲揚」の文字も見えることから、太平洋戦争時には国旗の掲揚台としても使われたようです。

百度石

奉献/建立 昭和七年六月[1932年6月]
石工銘 二代目 出川石新
境内入ってすぐ左手に置かれています。背面に奉納者の「大森魁連」の屋号/名前が並んでいます。
背面末尾の「出川石新」は石工という文字が付いていませんが、恐らく作成者の名前で、この神社や蒲田の稗田神社で明治期に碑を作成している石工 出川伊助の関係者(二代目?)と推測しています(現在大田区で石新という石材店は存在しないようです)。