伊豆美神社

所在地 東京都狛江市中和泉3丁目21−8
狛江駅から西へ延び多摩川へ達する府中(布田)崖線上は、かつて六郷用水が通っており、いまは六郷さくら通りと呼ばれる道となっています。その崖線を背にした形で、伊豆美神社が北向きに鎮座しています。
参道はそれほど幅はありませんが、高い木々で囲まれているため、深い杜に入っていくような印象を受けます。

狛犬

奉献/建立 大正拾三年拾二月[1924年12月]
石工銘 溝ノ口石匠 内藤慶雲
狛犬タイプ 尾流れ(左:子,右:珠)
木々の緑が濃いせいか、どうしても写真が緑っぽくなってしまいます(特に左側)。

狛犬

奉献/建立 不明
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ
拝殿と神殿を繋ぐ渡り廊下の下、小ぶりな狛犬が左右に置かれています。近づくことができないため、銘の存在を確認することはできませんでした。

伊豆美神社碑

奉献/建立 明治十九年九月[1886年9月]
石工銘 村野正年
拝殿右横に置かれています。漢文(万葉仮名?)で神社由来が書かれているようです。
石工の村野正年は、同じ狛江市の泉龍寺墓地にも作を残しています。

石祠

奉献/建立 明治十三年九月[1880年9月]
石工銘 溝ノ口 內藤留五郎
参道右側に境内社が2つありますが、左側が靖國神社で、砲弾が供えられています。
この境内社の石宮(石祠)が留五郎の作でした。「內」は「内」の旧字です。
背面に明治十三年の他に大正弐癸丑年の銘も見えますが、「狛江市の石造物」によれば、在郷軍人会による後刻のようです(おそらく砲弾を奉納した団体と思われます)。

石燈籠

奉献/建立 嘉永三(庚)戌年四月[1850年4月]
石工銘 登戸 吉沢藤三
内藤留五郎の石宮が祀られている境内社(靖國神社)の石宮左側に置かれている燈籠です。(右側は砲弾が置かれているので左側のみです)
石工は吉澤耕石二代目の藤三光信と思われます。石宮より30年古いため、別の場所から移設されたのかもしれません。

二之鳥居

奉献/建立 (慶安四辛卯初夏)[1651年4月]
石工銘 不明
一之鳥居から少し入ったところに小ぶりな石鳥居があります。説明札によれば、狛江市内最古の石造鳥居で、関東三大鳥居の一つでもあります。

石燈籠

奉献/建立 大正四乙卯年四月[1915年4月]
石工銘 吉沢耕石
神社入口の注連柱の後ろに置かれています。竿部にそれぞれ「照闇」「揚輝」と彫られています。また、「即位」という文字もあるため、大正四年の即位大典を紀念した奉納のようです。

幟立て

奉献/建立 明治四拾四辛亥年秋九月[1911年9月]
石工銘 登戸 吉澤耕石
神社入口に置かれています。