天満神社

所在地 東京都稲城市坂浜969
多摩丘陵の黒川付近から北東方向へ、鶴川街道に沿って流れている三沢川の右岸丘陵斜面に沿って神社があります。
昭和十一年に近隣の神社が合祀されており[1]、そのためか、狛犬が4対おられるなど、石造物が多数残されている神社となっています。

狛犬

奉献/建立 嘉永四亥年十一月[1851年11月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾立て
拝殿前三対のもっとも内側にいる狛犬で、この狛犬のみ尾立てタイプです。筋肉隆々とした前脚、渦が強調された鬣と尾、頭部に凹みも残されており、尾立て最後期の特徴が良く出ています。

狛犬

奉献/建立 大正十一年三月[1922年3月]
石工銘 内藤慶雲
狛犬タイプ 尾流れ(左:子,右:花)
拝殿前三対の真ん中に置かれ、台座も高く最も大きな狛犬です。子狛と花(牡丹)という組み合わせは、四年前に奉納された下三輪椙山神社の狛犬と同じですが(左右は逆)、顔付きがかなり異なっており、同じ石工(慶雲)の作とは思えません(どちらも「慶雲らしくない」という点は共通していますが)。
しかし、牡丹の中心がくり抜かれていたり、下向きの子狛の顔がしっかり彫ってあったりするところに「技」が感じられます。

狛犬

奉献/建立 明治四十三年四月[1910年4月]
石工銘 上染屋 村野正(年)
狛犬タイプ 尾流れ
拝殿前三対のもっとも外側にいる狛犬です。約1km北東にある北辰妙見宮の狛犬と同じ石工 村野正年による作です。小柄で獅子というよりは犬っぽい造形が共通しています。

狛犬

奉献/建立 明治卅三年十一月[1900年11月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ
北側神社入口すぐのところに置かれている狛犬です。全体的に摩耗が進んでいますが、台座に彫られた牡丹?が印象的です。

合社記念碑

奉献/建立 昭和十一年九月[1936年9月]
石工銘 吉澤耕石
拝殿の左手境内隅に置かれています。碑上部に「擎至誠」とある、立派な石碑です(「擎」は捧げるという意のようです)。
背面には、大正十二年の関東大震災で被災した社殿を、同十五年に再建した際に近隣の神社五社を合祀したことが記されています。

石鳥居

奉献/建立 明治丗丁酉四月[1897年4月]
石工銘 高津村(元二子 松五郎)
北側にある神社入口に置かれています。奉納年銘のある脚部が他より新しい石材のような感じを受けます。
台石の石工銘は「高津村」から下が土に埋まっています。「石造物と信仰(稲城市文化財調査報告書 第13集){(謝辞[29])}」によれば、「高津村元二子/石工/松五郎」と書かれているそうです。