下石原八幡神社

所在地 東京都調布市富士見町2丁目1−11
甲州街道沿い布田五宿の一つ、下石原の総鎮守だった神社です。
かつては現在地より約200m南の旧甲州街道から参道が伸びていたようです[1]
境内に甲州街道沿いによく見られる、秋葉常夜燈と思われる石塔がありましたが、残念ながら石工銘は確認できませんでした(火袋も改修され『秋葉』も確認できません)。
訪問日 2025年9月

狛犬

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奉献/建立 弘化三丙午年霜月[1846年11月]
石工銘 登戸 吉沢藤三郎光信
狛犬タイプ 尾流れ(左:子,右:子)
登戸吉澤二代目 藤三郎光信作の作で、目と口が大きくユーモラスな顔立ちの狛犬です。
同じ藤三郎光信による琴平神社大國魂神社の狛犬と似た感じを受けます。

石水盤

奉献/建立 享和三亥年九月[1803年9月]
石工銘 吉兵衛
吉原遊廓は、明暦の大火後に移設され、願主の銘にある新吉原と呼ばれたようです。

石鳥居

奉献/建立 不明
石工銘 登戸 吉沢藤三郎光信
左側の脚に昭和三十年十一月改修とありますが、右側の台石に登戸吉澤の二代目藤三郎光信の銘があることから、右側の脚・台石については、先代鳥居の石材が使われているようです。
先代の奉納年銘は残っていませんが、石工の活動時期から江戸後期/明治初期のまだ旧甲州に入口が面していた時期に作られたと思われます。