糟嶺神社

所在地 東京都調布市入間町2丁目19−13
国分寺崖線と入間川に挟まれた舌状台地の先端に神社があります。台地下から2つの参道石階段で登った台地上に拝殿がおかれた境内があります。
小高くなった神社全体が豊かな緑に覆われており、ここが墳陵の上とされている[1]のも納得です。
訪問日 2025年9月

狛犬

奉献/建立 安政六己(未)年正月[1859年1月]
石工銘 古市場 巳之吉
狛犬タイプ 尾流れ
1つ目の石階段を上がったところ左右に置かれています。他の石造物同様に伊勢太々講中によって奉納されています。
りたたんだような伏せ耳が巳之吉の作であることを感じさせます。

石燈籠

奉献/建立 弘化三丙午年[1846年99月]
石工銘 不明
拝殿前に置かれている石燈籠です。台石に見事な彫刻が施されており、石工銘が確認できないのが非常に残念です。階段下の石燈籠、狛犬と同様に伊勢講(伊勢太々講)によって奉納されています。

神社碑

奉献/建立 昭和三年十月[1928年10月]
石工銘 吉澤耕石
拝殿の左に境内社が並んでいますが、その前に石碑が置かれています。関東大震災後の復旧について記されているようです。

石燈籠

奉献/建立 明治十三年二月[1880年2月]
石工銘 溝ノ口 內藤留𫝀郎
2つ目の石階段下両脇に円柱形竿の石燈籠が置かれています。伊勢講社の人々によって奉納されたようです(地名が「北玉摩郡入間村」と読めます)。

石燈籠

奉献/建立 昭和三年十月[1928年10月]
石工銘 溝ノ口石匠 内藤慶雲
1つ目の石階段を上がって左右に石燈籠が置かれています。奉納者として砧村喜多見/卋(世)田谷上町/千歳村廻澤/東京赤坂と様々な場所が記されています。

鳥居奉納由来碑

奉献/建立 昭和三十一年十一月[1956年11月]
石工銘 内藤新宿 長田石材店
神社入口鳥居脇に置かれています。奉納年銘にある「下浣」とは「下旬」を意味するようです。
石印のような石工銘が渋いです。

参考にさせていただいたリンク