堰稲荷神社

所在地 神奈川県川崎市多摩区堰2丁目5−20
南部沿線道と鹿島田菅線が交わる堰交差点から東へ 300mほど進んだ先に入口があります。それほど境内はひろくありませんが、きれいに整備された神社です。
江戸時代の鳥居は再建され、残材が残されていました。

狛狐

奉献/建立 明治三十七年十二月[1904年12月]
石工銘 (溝ノ口 内藤慶雲)
狛犬タイプ 狐(左:珠,右:子)
先代の駒狐が境内南側石柵沿いに置かれています。「川崎市石造物調査報告書(謝辞[11])」によれば右側台座の右側面に「内藤慶雲」の銘があるはずなのですが、確認できませんでした(削られた?)。

日露戦役紀念碑

奉献/建立 明治三十九年十月[1906年10月]
石工銘 吉澤耕石
「桜花の絆」[3]によれば、日清・日露両戦役の戦没者が碑に記載されています。

忠魂碑

奉献/建立 昭和三十三年八月[1958年8月]
石工銘 登戸 吉澤石材店
戦後の建立です。旧稲田村の第二次大戦戦没者が慰霊されています。[4]

鑿井記念碑

奉献/建立 昭和卄一年六月[1946年6月]
石工銘 石匠 慶雲
鑿井(さくせい)は井戸を掘る意です。川崎市教育委員会のサイト[5]では昭和十一年となっていますが、卄(二十)一年が正しいようです。
「石匠」を名乗るのは慶雲三代目の特徴です。

架橋記念碑

奉献/建立 昭和三年六月[1928年12月]
石工銘 不明
(大正)十二年から昭和三年にかけて、青年団によって橋が架けられたことが記載されています。こちらも慶雲作かと思ったのですが、石工銘は確認できませんでした。