西生田杉山社

所在地 神奈川県川崎市多摩区西生田3丁目3−2
小田急読売ランド前駅から津久井道に沿って東へ200m強進んだところから 南に入り、五反田川と小田急線を越えた先の丘陵上に神社があります。 参道階段を登り、さらに 50mほど尾根筋の参道を進むと境内に出ます。
狛犬台座の修復と鳥居・燈籠の作成は劔神社狛犬の 台座を修復した大木石材店です。

狛犬

奉献/建立 明治三十二年十月[1899年10月]
石工銘 溝ノ口 内藤慶雲
狛犬タイプ 尾流れ
同時期の他の石造物は登戸の吉沢石材が手掛けていますが、 狛犬だけなぜか溝ノ口の慶雲が手がけています。
明治三十二年に慶雲は四対の狛犬を作成しており、 「大胆推理・内藤慶雲物語[3]では、 やむなく不肖の息子の作を出したと推理?されています。 (確かに他の作と比べると、彫が平面で慶雲らしさを感じさせません)
台座の奉納者に日露戦役紀念碑の従軍者と同じ名前が見えます。 戦勝祈願(さらには無事の帰還)を祈ったのでしょうか。

石宮

奉献/建立 貞享貮年乙丑九月[1685年9月]
石工銘 不明
境内社(鹿島宮)の中に置かれた石宮です。 正面に「杦山明神」(杦は杉の異体字)と彫られており、 年代もかなり古いです。

日露戦役紀念碑

奉献/建立 明治三拾九年四月[1906年4月]
石工銘 吉沢光信
背面に日清・日露両戦役の従軍者名が彫られています。 (両方の先頭が同じ名前です、二度従軍されたのでしょうか)

階段石標

奉献/建立 明治三十二年九月[1899年09月]
石工銘 登戸 吉沢光信
狛犬と同時期に石段も再建されたようです。