溝口神社

所在地 神奈川県川崎市高津区溝口2丁目25−1
多摩川を二子の渡しで越え、溝の口駅北側を通る大山街道に入口が面しており、そこから北へ参道が伸びています。
拝殿に昭和九年の新築記念額が掲げられており、その中に「石工 内藤慶雲」の文字が確認できました。

狛犬

奉献/建立 不明
石工銘 (内藤慶雲)
狛犬タイプ 尾流れ(左:珠,右:子)
内藤石材店から目と鼻の先ということもあり、99%慶雲作に違いないと思われます。狛犬小屋[4]でも"「石工 内藤慶雲」とのみ刻まれています" と書かれていますが石工銘も建立年銘も確認できませんでした。狛犬自体は彫が深く子狛の表現も見事です、また台座に足が付いていることからも、丁寧に作られていることが感じられます。

百度石

奉献/建立 明治三十年七月[1897年7月]
石工銘 不明
狛犬のすぐ足元に置かれています。狛犬の作者・建立年のヒントになるかと思ったのですが。

水屋再築碑

奉献/建立 昭和二年[1927年]
石工銘 内藤慶三
境内入ってすぐ右手奥に立っています。慶三は慶雲三代目です、石材料と加工費を寄付した(つまり無償で作成した)ということでしょうか。建立年が明記されていないので、碑文の中で最も新しい年を採用しています。

石水盤

奉献/建立 嘉永六年癸丑四月[1853年4月]
石工銘 不明
境内入って右手にありますが、老朽化ということで幕に覆われ使うことができません。(覆っている幕の隙間から撮影しました)

社号標

奉献/建立 昭和十一年九月[1936年9月]
石工銘 慶雲
大山街道に面した神社入口に立っています。かつては「村社 溝口神社」だったようですが、今は「村社」の部分に銘板が貼られています。