二子神社

所在地 神奈川県川崎市高津区二子1丁目4−1
現在は多摩沿線道路で二子橋から 150mほど北に進んだ道沿いに神社がありますが、かつては、大山街道から北へ延びる参道でアクセスしていたようです。元は神明社だったため、2基ある鳥居はいずれも神明鳥居です。

狛犬

奉献/建立 昭和四年三月[1929年3月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ(左:珠,右:子)
小俣石材の地元でかつ、珠が大きいという特徴もあるので、ほぼ小俣の作と思われますが、石工銘が確認できません。(奉納者の中に小俣姓が2人いるのですが)
振り返るように親を見上げる子狛の姿は珍しいと思います。残念ながら阿吽共に顔面の破損がひどく、もう一つの小俣の特徴である、牙/歯や舌の形状がよくわかりませんでした。

石水盤

奉献/建立 天保十亥年二月[1839年2月]
石工銘 不明
境内左奥に残欠群に混じっていました。願主の「石五郎」は石工名かも知れません。

社号標

奉献/建立 昭和十八年四月[1943年4月]
石工銘 二子 小俣石材店
境内入口右横に「村社 二子神社」と書かれた高さ約 3mの社号標があります。昔の写真[3]を見ると、かつては一之鳥居横に置かれていたようです。

一之鳥居

奉献/建立 大正四年[1815年]
石工銘 (小俣庄右ェ門)
大山街道沿い参道入口に立っています。奉納者(同盟会会員)の中に、小俣庄右衛門の名があります。「川崎市石造物調査報告書(謝辞[11])」によれば、かつては台座に石工銘があったようです(現在はコンクリート製に置き換えられています)。