北加瀬熊野神社

所在地 神奈川県川崎市幸区北加瀬1丁目13−2
鶴見川左岸(北側)の下末吉台地の東南角が、北側を多摩川に、南側を鶴見川に削られて残った細長い島状の丘(加瀬山)上のほぼ中央に神社があります。
丘の上には夢見ヶ先動物公園もあり、休日は家族連れで賑わっています。

狛犬

奉献/建立 大正九秊二月[1920年2月]
石工銘 川崎町砂子 石藤
狛犬タイプ 尾流れ(左:珠,右:子)
石灯篭や義勇奉公碑と建立が同時期であることと年の表記法から、片野藤吉の作と思ったのですが、「川崎町砂子」とあることから、別の石工と思われます。また、藤吉の箕輪諏訪神社の狛犬とも作風が異なっているようです。
なんとなく、構図や珠・子狛の配置が先代狛犬と似ている気がします(オマージュ?)。

狛犬

奉献/建立 嘉永六年八月[1853年8月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ(左:子&珠,右:子)
昭和六十年十一月に改修(おそらく台座のみ)されているようです。左(吽)側の顔の表情が非常にユニークです。(笑っているように見えます)。それだけに 右(阿)側の顔と子狛の欠損が残念です。

随身(随臣/左右大臣)

奉献/建立 1865年4月[(元治二年四月)]
石工銘 (神地村 傳)右エ門和(親)
右側像の台座左に年号らしき彫りがあるのですが、達筆すぎて読めません。「鶴見川フィールドワークⅡ(謝辞[37])」によれば、「元治二年四月」と書かれているそうです。
また、同じく右側像の台座裏には石工銘があるのですが、かすれていて一部判読できす、こちらも同資料を引用しています。
江ヶ崎八幡にも随身像がありますが、こちらの方は表情がやや「固い」です。矢筒がちゃんと残っているので、大切にされているようです。

石灯篭

奉献/建立 大正九秊四月[1920年4月]
石工銘 矢上 片野藤吉
「秊」で「年」を意味するようです。

石水盤

奉献/建立 昭和六年三月[1931年3月]
石工銘 片野(幸)太郎
石工銘がほとんど摩耗しているため、推測ですが善教寺の墓碑と同じ片野幸太郎の作と思われます。

義勇奉公

奉献/建立 大正四年九月[1915年9月]
石工銘 矢上 片野藤吉
きれいに彫が残っています。

残欠

奉献/建立 不明
石工銘 矢上 片野藤吉
義勇奉公碑の前にあります。おそらく碑台座を作るときに旧鳥居の石材が「再利用」され、その残りのようです。「片野藤吉」(大正)だけでなく、「嘉永」の石材も混じっています。