下有馬不動堂

所在地 神奈川県川崎市宮前区東有馬3丁目7−1
多摩丘陵内を西から東へ流れる有馬川の左岸(北側)丘陵上に本堂があります。南側からは急な階段参道で登る必要があります。階段の右手にかつては丘陵崖面から流れ落ちる滝があったようで、その跡がお滝不動尊として祀られています。

下有馬不動堂再建記念碑

奉献/建立 昭和三十九年八月[1964年8月]
石工銘 溝ノ口 内藤慶雲
本堂左横に立てられています。碑の上部に「織茂芳作」とありますが、碑文によれば、篤農家であった織茂芳作氏が私財を投じて不動堂本堂を再建したことを頌徳した碑のようです。
「鶴見川フィールドワークⅡ(謝辞[37])」では、慶雲銘最後の作とされていますが、高津区光明寺の寺号標に昭和四十一年の慶雲銘が残されています。

廻國供養塔

奉献/建立 文政十二己丑何月[1829年]
石工銘 矢上村 七次郎
拝殿のある敷地の西端に外側を向いて立っています。正面碑文の上半分は読めなくなっていますが、下半分に「日本廻國供養」と書かれていることは確認できます。
奉納年月銘に「何月」とあるのは初めて見ましたが、何か意味があるのでしょうか?
また、矢上片野の最も古い銘のある石造物です。

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