月讀神社

所在地 神奈川県川崎市麻生区上麻生7丁目38−4
横浜上麻生道の亀井橋前交差点を北へ入って約100mのところ幼稚園の脇に細い道があり、その先に鳥居があります。南側から入る参道は、ここから長い階段参道が続き、登り切ったところに境内が広がっています。
西側入口はすぐ住宅地ですが、東側の参道は竹藪の中を通り、これもまた趣があります。

狛犬

奉献/建立 大正七年十一月[1918年11月]
石工銘 溝ノ口 内藤慶雲
狛犬タイプ 尾流れ(左:珠,右:子)
高めの台座に載っていることもあり、かなりの威圧感・迫力感を出しています。丁寧な彫りと、動きのある子狛の姿など、後期慶雲の特徴がよく出た銘品だと思います。
台座の「輝山」「潤海」も意味深です(何でしょうか?)

石燈籠

奉献/建立 文政八乙酉年九月[1825年9月]
石工銘 不明
拝殿のすぐ前、玉垣の内側に置かれています。

石燈籠台座

奉献/建立 大正七年九月[1918年9月]
石工銘 登戸 吉澤耕石
階段参道上がったところに2対の燈籠が立っていますが、その階段側の石灯籠です。
燈籠本体は平成に再建されていますが、台座は狛犬とほぼ同時期の奉納です。慶雲と吉澤耕石という当時を代表する石工が並んで仕事をしたのでしょうか。

石水盤

奉献/建立 明治十四年辛巳十一月[1881年11月]
石工銘 不明
境内入口左手に置かれています。建立年が鳥居と同じなので、慶雲作の可能性があります。

石鳥居

奉献/建立 明治十四年十一月[1881年11月]
石工銘 (溝ノ口 内藤■■)
神社入口の一之鳥居です。台座に「石工」の文字はかろうじて確認できますが、それに続くはずの石工銘は摩耗のため判別できませんでした。「川崎市石造物調査報告書(謝辞[11])」によれば、「溝ノ口 内藤」が読み取れたとのことなので、恐らくは慶雲の作と思われます。

幟立て

奉献/建立 昭和三年十一月[1928年11月]
石工銘 吉澤耕石
神社入口左右に建っています。岩質のせいか、やや風化が進んでいます。