東光院

所在地 神奈川県川崎市麻生区岡上2丁目12−1
小田急沿いに東西に走る鶴川街道と、南北に走るこどもの国通りの交差点(鶴川駅東口)から、南に 600mほど下ると東側にお寺を囲む森が見えてきます。深い森に囲まれた静謐なお寺で、梅もきれいに咲いていました。

宝篋印塔

奉献/建立 弘化二乙巳年三月[1845年3月]
石工銘 登戸 吉沢藤■
本堂の左側に置かれています。背面上部に「文化四丁卯天春三月」と書かれ、背面台座には「弘化二乙巳年三月奉再建」と書かれています。石工(吉沢)は再建を担当したと書かれているため、おそらく二代目の藤三光信と思われます。
再建時の作だと思いますが、台座の花模様が見事です。

念佛塔

奉献/建立 弘化五申年二月[1848年2月]
石工銘 不明
仏像を上に載せた念佛塔が、上記の宝塔横に置かれています。建立年は、「川崎市石造物調査報告書(謝辞[11])」を参照しています。

宝篋印塔

奉献/建立 弘化二乙巳年七月[1845年7月]
石工銘 登戸 吉沢藤三郎
境内左奥高台にある鐘楼脇に宝塔が置かれています。
正面に「寛延第四暦」と書かれていますが、右面には「弘化二乙巳年七月日奉再建」とあるので、もう一つの宝篋印塔と同様に下半分はほぼ同時期に再建されているようです。
なお、藤三郎は藤三光信の別名とされています。「川崎市石造物調査報告書(謝辞[11])」によれば、背面に創建時の石工銘「信州住 伊藤祐重」があったようですが、剥落がひどく確認できませんでした。