琴平神社

所在地 神奈川県川崎市麻生区王禅寺318
鶴見川水系の早野川が削った谷戸の左岸(東)側段丘崖上に神社が鎮座しています。急な階段参道を登った先に、平成に整備された境内と再建された拝殿があります。
拝殿とは別に丘陵下南側に儀式殿もあり、大きな鳥居の奥に社務所や境内社が広がっています。
訪問日 2023年9月,2026年1月

狛犬

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奉献/建立 天保九戌年十月[1838年10月]
石工銘 光信
狛犬タイプ 尾流れ(左:珠,右:子)
拝殿前に現代狛犬の手前にやや小ぶりな先代狛犬が置かれています。
登戸の石工吉沢二代目の初期の作ですが、豊かな顎髭と太い眉に初代伊勢屋藤吉から継承した特徴が伺えます。

石水盤

奉献/建立 明治十二年卯五月[1879年5月]
石工銘 溝口 内藤留五郎
境内参道右側に置かれています。正面の神紋は金刀比羅系の神社で「蔭紋(かげもん)」とされる天狗の羽団扇と、三つ巴です[2]
リアルな「がまんさま」が水盤を担いでいます。当初は後世の追加と思ったのですが、留五郎は、ほぼ同時期に同じがまん様のある北辰妙見宮(稲城市)の石水盤も作っていることから一緒に作成した思われます。

當社修繕寄附金連名碑

奉献/建立 明治三十二年三月[1899年3月]
石工銘 吉沢光信
拝殿の右側に寄附金連名碑が立っています。
金額と寄付者名が並ぶ末尾に、「吉沢光太郎」と、「吉沢光信」の名があり、光信の名の上に小さく「石工」と書かれています。(寄付金が光太郎の半分でかつ最小なのは、石工代で充当ということでしょうか)

鳥居台座

奉献/建立 嘉永二己酉年[1849年]
石工銘 登戸村 吉沢藤三光信
鳥居本体は再建されたと思われますが、台石は登戸の石工吉沢による嘉永の作ではないでしょうか。獅子の浮彫が見事です。
建立銘の月は割れて判読できませんでした。