秋葉神社(秋葉大権現)

所在地 神奈川県川崎市麻生区上麻生6丁目34−1
横浜神麻生道の仲村橋交差点から東に入り、坂を上がっていくと浄慶寺の入口に出ます。神仏習合の名残か、秋葉神社(秋葉大権現)は寺の中の小高い丘の上に鎮座しています。
浄慶寺はあじさいや羅漢像で有名なお寺のようです。
あちこちのサイト[3][4][5][6]で、ここの狛犬は東京小石川の傳通院から移されたものと書かれていますが、いずれも出典が明記されていません。登戸で開業したばかりの吉澤が小石川に狛犬を奉納されたとは考えにくいので、移設されたのは階段参道途中にあった2対のどちらかということになりますが、いずれもその扱い(置き)方から見て疑問が残ります。

狛犬

奉献/建立 明治廾三年九月[1890年9月]
石工銘 吉澤藤吉
狛犬タイプ 尾流れ
階段参道上がった境内入口に置かれています。姿は狛犬ですが、印象は「猫」に近いです。吉澤耕石初代が試行錯誤していた時期の作でしょうか。

階段石標

奉献/建立 明治十三(年)第四月[1880年4月]
石工銘 登戸邨 吉澤藤(吉)
狛犬より10年前の造立となっています。おそらく同じ吉澤藤吉の作と思われます。

狛犬

奉献/建立 不明
石工銘 不明
七福神像の前に小さな狛犬が置かれています。あまりに小さいので、狛犬ではなく「置物/石像」扱いとしています。
寺院で建物の隅にこのような置物が置かれているのを見たことがあるので、傳通院から移された可能性はあります。

狛犬

奉献/建立 不明
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾立て
角・宝珠は確認できず、中国獅子を思わせる尾立て狛犬です。
載っている台石は、形状から鳥居の台座を転用しているようです。個人的には浄慶寺の羅漢の一部に見えてしまいます。

石水盤

奉献/建立 明治九丙子年四月[1876年4月]
石工銘 不明
階段参道途中に置かれています。