日枝神社/お三の宮

所在地 神奈川県横浜市南区山王町5丁目32
上大岡から北へ流れてきた大岡川が東に向きを変え、山下町方向へ流れる中村川と分岐するところに神社があります。
山王鳥居を持ち、学校やビル群に囲まれた神社です。

狛犬

奉献/建立 明治四十年十月[1907年10月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 獅子山(左:弾,右:弾)
左側が砲弾、右側が爆弾?を抱えて子狛を従えた狛犬。獅子山は昭和十一年九月に再建されたもの(金田石材はその際の施工)ですが、上に載っている狛犬は明治のままと思われます。明治四十年の銘板が傾いているのは、再建時に傾いた/傾けたのかもしれません。再建時の銘板に「有隣堂」の名前が見えます(川崎・横浜の人なら知っている本屋さん)。砲弾には横浜在住の書家だった「市河得(庵)」の銘も見えます。
なお、同一石工によると思われる獅子山&砲弾狛犬が吾妻神社にもあります。

石水盤

奉献/建立 延寶■二甲(寅)九月[1674年9月]
石工銘 不明
創建翌年に奉納されたという手水鉢(石水盤)が2つ並んでいます。奉納年銘はどちらも背面にありますが、かなり剥落しており、細かい判読が難しいです。

社号標

奉献/建立 昭和九年九月[1954年9月]
石工銘 石川三市郎
入口右側に「日枝神社」と書かれた社号標が立っています。施主は「伊勢國関町(現在の三重県亀山市)」の人のようです。