萬蔵寺

所在地 神奈川県横浜市緑区上山2丁目15−2
鶴見川が恩田川と合流する付近から、南側の多摩丘陵内を南北に走る谷戸の斜面に寺院があります。入口から階段の先に、見上げるような山門が建っています(山門の二階には梵鐘が見えました)。

大師名号塔

奉献/建立 昭和九年九月[1934年9月]
石工銘 下山末吉
本堂左手の墓苑への入口に置かれています。正面に「南無大師遍照金剛」と彫られ、右面にはいろは歌が梵字と平仮名で彫られています。
左面の文字が謎で、「横浜市文化財調査報告書(謝辞[14])」では『異体梵文』とされていますが、検索しても情報が見つからず、字体としてはクメールかタイの文字に近いようです。
下山末吉は、同じ緑区の三保杉山神社白山神社に石碑を残しており、緑区近辺を拠点とした石工だったと思われまます。