本覚寺

所在地 神奈川県横浜市神奈川区高島台1−2
第二京浜の青木橋交差点に面した高台の上にあります。 交差点は市内有数の交通量ですが、境内は静寂でした。
また寺院付属の墓苑が丘陵に沿って広がっており、 横浜を一望できる景観となっています。 墓苑には仏様の名前にちなんだ区画名がついており、 これを手掛かりに目的の墓所を探すことができました。

石水盤

奉献/建立 天保十四癸卯[1843年]
石工銘 仁三郎
本堂右手の渡り廊下の下をくぐると墓地に抜けるのですが、 その途中に石水盤や仏像等が置かれています。 「仁三郎」は八代目吉六が吉六襲名前に使っていた名前のようです。 星川杉山神社の石水盤にも 同じ銘があります。

原田久吉墓碑

奉献/建立 明治三十七年九月[1904年9月]
石工銘 露木宗吉
立派な門を持つ墓所で、 「弥勒0201」に位置しています。
原田久吉は地元の名望家で、 本覚寺が明治三十二年に全焼した際に その再建費用を拠出したようです[3]

山口増太郎墓碑

奉献/建立 (明治四十二年)[1909年]
石工銘 露木宗吉
「弥勒0102」に位置していますが、プレートは見当たりませんでした。
明治四十一年没の一周忌に建立とのことなので、 明治四十二年建立と思われます。
山口増太郎については明治二十九年に神奈川電灯会社を出願したとの 記録[4]がありましたが、 それ以上のことは不明です。