蛇窪神社(上神明天祖神社)

所在地 東京都品川区二葉4丁目4−12
第二京浜(国道1号)の二葉四丁目交差点から 200mほど東に入ると、神社入口に出ます。
由緒[1]によれば、正式名は「天祖神社」ですが、現在は通称の「蛇窪神社」として有名です。(こちらの天祖神社と区別するため、「上神明天祖神社」とも呼ばれています)

狛犬

奉献/建立 大正五年十一月[1916年11月]
石工銘 芝二本榎 石福
狛犬タイプ 尾流れ(左:子&珠,右:子2)
太い眉に眼光鋭く、鬣の流れも見事です。左側の珠をかじる子狛と、右側2匹の子狛の動きをとらえた表現力にも目を奪われ、江戸石工の技術力を感じます。
石工銘の「石福」は、新井宿春日神社の狛犬を作成した「塚本福次郎」の屋号かも知れません(ちょっと信じられませんが、であれば相当の技術向上です)。

大典紀念碑

奉献/建立 大正五年十月[1916年10月]
石工銘 二本榎 石福
狛犬の前月の建立で、同じ石工による作です。
由緒[1]によれば、表面は大正天皇の「大典(即位)紀念碑」ですが、背面は水利権を巡る争いだった「上蛇窪分水口事件[3]」が書かれた「上蛇窪用水紀念碑」です。(現在の第二京浜の位置まで品川用水が引かれていました)