大蔵春日神社

所在地 東京都町田市大蔵町2822
多摩丘陵の西側で西から東へ流れる鶴見川へ北から流れてきた小野路川が合流する地点の南側丘陵上に神社があります。
「編集長の狛犬小屋[2]」に記載されているように狛犬2対と随身像がいずれも当地出身の同一人物によって奉納されており、その「財力」が伺えます。恐らく石工も名のある名工に依頼したのではないでしょうか(石工銘が無いのが残念)。
訪問日 2024年10月,2025年12月

狛犬

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奉献/建立 安政六未年八月[1859年8月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ
参道から階段の手前に置かれています。尾や鬣が流れる様子が見事に彫り込まれており、名作と言えます。右側がやや赤く変色しているのは火災の影響でしょうか。

狛犬

奉献/建立 安政三丙𫝕年八月[1856年8月]
石工銘 不明
狛犬タイプ 尾流れ
拝殿の左手から奥へ入ったところに小さな石祠があり、その前に置かれているのが、参道の狛犬より三年先輩となる狛犬です。
尾や鬣の丁寧な表現は共通していますが、石材質の違いのためか、彫りがシャープで、台座の篆書字体も見事です。右側の顎が欠損しているのだけが唯一残念です。

随身

奉献/建立 文久三亥年三月[1863年3月]
石工銘 不明
拝殿前の階段を上がった左右に置かれています。参道狛犬の4年後の奉納で、顔の表情や服装などが丁寧に彫り込まれています。